成果主義はインチキ!職場が崩壊するわけとは

孤独

こんばんは しおたん(@gin7000)です

あなたの会社も採用していませんか?成果主義・・・

今までの日本の会社の多くが採用してきた

年功序列型の評価制度と違い

各個人の成果によって人事、給料が反映さる

というのが成果主義です

しかしこの成果主義は劇薬並みの副作用が存在します

一緒に考えてみましょう

成果主義の評価はだれが決めるのか?

「これ大事 客より上司の満足度」

サラリーマン川柳で入選した作品です

一生懸命に顧客満足度をあげようと頑張るよりも

上司にゴマすりしたほうが評価はあがる様を描いた作品です

ゴマすり野郎は嫌いだな・・・

そう感じている人も多いと思いますが、

現実は仕事を頑張っていても、それなりの評価しかもらえません

年功序列の評価から成果主義の評価に変わりつつあるので

在籍年数さえ多くなれば昇進、昇給するというのは

過去のものです

成果主義の評価は直属の上司、部門の上司をえて

人事部に提供されます

それをもとに人事考査が行われて評価がきまるのです

ボーナスや査定での人事評価で一番力があるのが

直属の上司の意見です

では、その上司は部下たちを私情を挟まず

平等、正確に評価できるのでしょうか?

できるわけないですよ・・・・

人を裁くことを生業にしている裁判官でさえ

感情で判断が鈍るともいうのに

そこら辺のオッサンである上司がまともにできるはずがありません

成果主義においての人事評価は「上司の好き、嫌い」で決まります

仕事を頑張れば苦しくなるラチェット効果とは

日本経済新聞社のデータ(2005年)によると

上場企業の86.7%が成果主義を導入しています

成果主義ではノルマを決める事が難しい点があります

成果主義を導入している企業では各個人で年間を通して目標を定めて

自己申告をします

私の場合は自己申告書を4月に作成して

年間を通しての目標を定めて

それの達成度を上司が判断して査定の材料にする

ことが行われています

多くの会社でもどうようの事が行わていますが

はたしてその目標が自己申告制だったら

どのようにも解釈できるので

客観的な判断はできないはずです

各個人の業務がすべて同じであるならば

数値化できますが、企画、経理、総務などの間接部門は

どうやってノルマを設定するんですか?

無理ですよ、

私の同僚などは苦肉の策として

毎日、デスク周りの整理整頓を30分行い

それにより業務の効率化をはかり

直行利益、前年比2%の増加を達成する

とか訳の分からないことを記載していました

要するにデスク周りの掃除を頑張るだけだろ?

間接部門などノルマを設定できない業務はあきらかに不利になる

ことが明確になります

また個人が努力目標を達成すると前年比よりも3割増しくらいの

設定を上司から促されてしまいます

前年度1000万円の売り上げなら今期は1300万円

来期は1690万円その次は2197万円と

たったに二、三年で倍の売り上げを設定されてしまいます

このように期待値が切り上がる現象をラチェット効果といいます

でもね会社の売り上げが2倍になったとして

あたなの給料も果たして二倍になるのでしょうか?

多くは現状維持でしょう

仕事量(2倍) > 給料(1倍)

結果的に仕事量が二倍になっただけ損をしてしまう結果

になります

目標は一度達成されると実績以下にならない

ため期待値が上がり過ぎないように

多くの人は意識的に頑張らないで仕事をするようになります

これをラチェット効果による心理的な業務怠惰行動と呼びます

成果主義によるモラルハザード

成果主義による弊害は

成果主義を判断する上司の客観性の問題

成果主義導入による組織的な職務怠慢

などがあげられますが

そのなかでも深刻な問題を引き起こすのが

職場のモラルハザードです

成果主義による判断基準は

その部署内での相対的な比較から始まります

ではその相対的な比較対象の軸になるのは誰でしょう?

多くはその部署内でのエース級の人物が判断基準になります

そのため、多くの人材はそのエース級の人材よりも

相対的に低く評価されてしまいます

下手をするとリストラ対象として候補があがることでしょう

成果主義という名を借りたリストラ対策の方便ともえいえるのです

また仕事の内容が相対評価であるのならば

誰よりも自分が一番仕事ができる状態に保つことが優先されます

学校の徒競走と違い、入社年度により仕事がスタートする順は違います

そのため先行者である先輩社員のほうが何かにつけて有利になります

下手に自分の後輩に仕事を手取り足取り教えてしまい

自分よりも仕事ができるようになってしまうと

自分の地位が脅かされてしまします

そのため、自分の後輩にOJTにて仕事を教える時に

・わざと仕事を教えなかったり

・誰でも解る雑用しか教えない事もあります

自分よりも仕事が出来なければ

相対的に自分が優勢な地位を保つことができるではありませんか?

私も過去に

お前に仕事を教えると、自分の仕事が無くなるから教えない

とか

仕事内容はマニュアルでも呼んでろ

などと言われたことがあります

さらに

自分の好きなようにしていいから

と引き継ぎナシで完全放置プレイをしてくる奴もいます

これ実話なんですよマジで

でも、これが真実なんでしょうね

将来的な自分の地位が約束されてるからこそ

気持ちよく仕事の引き継ぎができるのです

私も過去に上司に部下に仕事の引継ぎをしてくれと懇願され

馬鹿正直に丁寧に仕事を教えたら

数か月後、日本の北端の僻地(人口2000人)に飛ばされたことがあります

成果主義の会社ではそんな事が日常茶飯事に行われます

その結果社内では疑心暗鬼に陥り

陰口、告げ口、密告、など足の引っ張り合いに陥ります

社内で怪文書なんかも飛び交うんですよ

頭がおかしい会社に陥ります

そんな会社がまともに機能すると思いますか?

どんどん人材が流失し業務に支障がでることが多々でてきます

まとめ

成果主義により業績が上がるように思えますが

その成果主義を判別するのも人間なら

実行するのも人間です

人間は感情の動物といわれるように

お金だけで行動することはありません

そのため、成果主義の悪い部分だけが

表面にでてしまい

社内で足の引っ張り合いをおこなう

ギスギスした会社にあんることでしょう

1990年代にいち早く成果主義を取り入れた

富士通ですが成果主義による悪癖が表面化してきて

2000年代に失敗した例としては有名です

成果主義時代の出世術  福田秀人著 参照

仕事を頑張りすぎると自滅するラチェット効果について解説しています

出世というよりも、いかに上手く社内で生き残るか大切なのか解説しています