こんばんわ しおたんです(@gin7000)
近年、テクノロジーの進化と働き方の変革に伴い、従来の転勤制度に対する見方が変わりつつあります。
一体、どのような要因が、転勤が時代遅れと感じられるようになったのでしょうか?
本記事では、転勤がもはや時代遅れな理由を解説します。
結論から言うと
- リアルだけが交流ではない
- 家族を犠牲にした人事異動
- 効率が悪い
- 専門性がない人の配置転換
- モチベーションを落とす異動
- 転勤に伴う引っ越し費用、労力
- 地域が変わると文化も変わる
です。詳しくみてみましょう
転勤が時代遅れだと感じる深い理由
共働きが当たり前となった現代、家族全員がキャリアを築き、生計を支えています。
そんな中、「転勤」は一体どうなのでしょう?夫や妻の転勤によって、パートナーが躍進するキャリアを一時的に止めざるを得ないことも
それだけでなく、子供の学校の移転、新しい環境への適応、そして引っ越しの煩わしさ
これは単に「仕事の一部」と片付けられるものではないのではないでしょうか
21世紀において、デジタル技術が進展し、リモートワークが加速する中、転勤はもはや時代遅れの遺物なのかもしれません
転勤制度はそういう雇用契約になっているため正当性があるとはいえ、社員のライフスタイルが変化していくにつれて社員の人生に無理ゲーを強いるシステムである。転職が当たり前の現代においては、無理ゲーを強いたら転職されてしまうのが落ちなので、転勤制度は時代遅れの仕組みだと言わざるを得ない。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) November 16, 2021
1.リアルだけが交流ではない
昔は、顔を合わせて直接話をするのが一番のコミュニケーション手段でした。
しかし、今はスマートフォンやPCを使って、ビデオ通話やチャットで手軽にコミュニケーションを取ることができます。
それに、このようなデジタルコミュニケーションは時間や場所を選びません。
だから、転勤して遠くへ行かなくても、ちゃんと仕事の連携やコミュニケーションがとれるんです。
社内の人的交流を活性化するため、転勤が行われます。ウェブ会議などなかった時代は効果もあったと思います。
今は、ウェブ会議もあり、リアルに会うことでの人的交流は効果を失ってきていると思います。
転勤という形をとらなくても、普段はウェブで、時には出張で会えば十分意気投合でき交流も深まります。
転勤したところで、オフィスの人員の半分はテレワークしています。それであるならば、なおさら意味がなかったと感じます
転勤では家族と別れることになります。子供が小さいうちは、妻にかなりの負担がかかります。
さすがに子育てはウェブではできず、リアルなコミュニケーションと手助けが必要です。
家族を犠牲にして、出社率が半分のオフィスに通うことの意味がよくわかりません。
男性 44歳 建設コンサルタント
2.家族を犠牲にした人事異動
家族と離れて生活することは、心理的なストレスや寂しさを感じるだけでなく、
子供の学校の変更や配偶者の仕事の影響など、家族全体の生活に大きな変化をもたらします。
今の時代、家族との絆や時間を大切にする考え方が強まっているため、家族を犠牲にしてまでの転勤は合理的でないと感じる人が増えています。
私は、45歳の時と50歳の時と2回単身赴任をしたことがあります。
最初の時は、長女が高校生になり、次女は中学生だったので多感な時期だったので、家内には大変苦労を掛けたと思っています。
2度目の時は、長女が大学3年生で、次女が高校受験の時だったので、家族は、私、家内+次女、長女のアパートと三カ所に分かれた様な城代で過ごさなければならない状態でした。
そのために会社からの手当てだけでは不十分であり、大変出費がかさんでいて家内のやり繰りも本当に大変だっただろうと思っています。
ちょっとした相談等があっても一緒に住んでいれば、直ぐに話し合って和気あいあいとできただろうに、
私がいないばかりに苦労を掛けただろうと考えると、会社の転勤という制度は悪ではないかと大いに疑問を感じたものです。
男性 63歳 オフィス機器販売
3.効率が悪い
転勤や異動があると、新しい職場や環境に慣れるまでには時間がかかります。
その間、業務のスピードやクオリティが落ちてしまうことも。それに、元の職場の後任の教育や情報の引き継ぎも必要です。
これらは、短期的には会社の効率を下げる要因となります。
1年~3年程度で遠距離転勤(関東圏内)の発生する仕事をしていました
私自身も何度か転勤を繰り返しましたが、非常に効率の悪いシステムだと感じました
転勤先で、新しい街を散策したりできますが、それは旅行で行えばよいことだとも感じますし、
新しい環境で、経験を積むのも遠くまで転勤を行う必要はなく、近隣でよいのではないかと感じました
また、再度遠距離転勤に伴い、仲良くなったスタッフや、お世話になった先輩方に合うことが難しくなってしまうことも悲しいと感じました
以上を踏まえ、私は転職をし、県内(近隣市町村のみ)の異動のみの会社に入社しましたが満足しています
今考えても、遠距離の転勤は非効率で、精神的にも疲弊するシステムだなと感じます
男性 35歳 小売業
4.専門性がない人の配置転換
例えば、ある業務に特化したスキルや経験を持っている人を、それとは関係ない別の業務に配置するのは無駄です。
このような異動は、その人の能力や知識を活かせず、企業の生産性や競争力を低下させる可能性があります。
転勤が左遷的であり、専門家集団で構成されているとこへ素人すぎるほどの人が送られてくる始末
発言もなく、無視が横行する環境になってしまう。行き当たりばったりの管理ができない人事だと感じる処遇方針
ただ、言葉の空中戦は避けるべきで具体的な方向へ建設的な組織になってほしい
とにかく専門性を担保した人材をよこしてもらわないと、話が進まない。育てるが、基礎がクリアできてない人は、本人がしんどいだけ
資格だけをとったというレベルでは、プロではない。機会損失もあったり、それに対するお金を担保する
それも大切で、転属や転勤は弊害だと感じる。属人的になるのは避けるべきだが、それもよし
責任者も養成すべきであると感じます
男性 38歳 団体職員
5.モチベーションを落とす異動
仕事はただの業務だけでなく、それを行う意欲ややる気も大切です。
自分の意に沿わない異動や転勤は、やる気を失わせ、結果的に仕事の質や成果に影響を及ぼすことがあります。
複数店舗を持っている会社の店舗内販売スタッフとして勤務していますが、人事異動の考え方がどうなのかな?
と思うことが多々あります。私自身の転勤はここ3年間で7回していますが、会社のトップの方針が数ヶ月取り組んでも成果が出ないようであれば店長・平社員どちらかを異動させて新しいスタッフへと変えていく
改善へのPDCAのスピードを上げるといった考え方を基に動いていますが、最速で1ヶ月で転勤になったスタッフもいて本当に意味があるのかが不明です。
その店舗に来てくれているお客様からも顔を覚えたと思ったらすぐに転勤しますね!と、寂しくなるようなお言葉を頂きます。
現場のスタッフとしても常連のお客様をしっかり覚えて接客したいのですが、幹部側は会社に勤めているサラリーマンであれば社長の意見は絶対というスタンスなので、1人1人のスタッフの気持ちは割り切って社長に従う方向性が現場の人間から見て残念です。
会社内のスタッフの意見を議題に挙げて改善していく会議も最終的に社長からの意見で変わることも多々あるのでワンマン経営の会社すぎて残念で仕方ありません。
男性 42歳 小売業店舗内スタッフ
6.転勤に伴う引っ越し費用、労力
引っ越しは、お金だけでなく時間やエネルギーもかかります。
そのコストは、家族のサイズや距離によって大きく変わることも。
多くの場合、これらのコストは会社が負担することが一般的ですが、それでも社員や家族にかかるストレスや手間は無視できません。
今から10年以上前の話ですが、転勤するよう指示されました。
転勤せずとも通常はテレワークで対応し、どうしても必要な時のみ出張対応すれば事足りるためそのことを説明したのですが、転勤を強要されました。
家族の都合もあり、仕方なく単身赴任せざるを得ない状況となりました。
単身赴任は転勤以上に身体的、経済的に負担を強いるものであったため、肉体的にも精神的にも病気になり、回復するのにかなりの時間がかかりました。
最終的に会社側の都合で単身赴任は廃止となったため、家族と暮らせるようになりました。
現在はテレワークの環境が昔に比べて格段に充実してきているため、転勤はおろか、出社すらも不要なのではないかと考えるときがあります。
会社はテレワークを認めないため、通勤時間が無駄だと思いながらも出社する毎日です。
男性 57歳 メーカー
地域が変わると文化も変わる
特に地方都市や田舎では、地域内の人々とのネットワークやつながりが非常に重要です。
このネットワークはビジネスだけでなく、日常生活の中でも大きな役割を果たしています。
新たに転勤してきた者が、この地域のネットワークにスムーズに入っていくことは容易ではありません。
体験談
関東から関西に転勤した時に、コミュニケーションの取り方が違うので、業務以外のところで悩んでしまった。関西の人のノリツッコミ文化はとても素晴らしいのだが、自分がそれに巻き込まれるとどうしてもうまく対処できないことも・・・。自分の感覚だとプライバシーに関わることだから、あまり答えたくないなと思うこともずけずけと聞かれて、困ってしまったこともあった。業務内容は転勤前と変わらなかったので好きなものだったし、それ以外のところで無用に悩まなければいけないのは勿体無いなと感じた。でも、関西の人自体は全く悪気はなく、いい人だったので、もちろん救われた部分もたくさんあった。今思うと、そこの地域に飛び込んでいかなくても、リモートでできる範囲だったとも思う。
これらの点を総合的に考えると、今の時代と働き方のトレンドに照らし合わせると、頻繁な転勤は時代遅れだと感じる理由が見えてきます。
女性 42歳 サービス業
まとめ
まとめると
転勤が時代遅れな理由は
- リアルだけが交流ではない
- 家族を犠牲にした人事異動
- 効率が悪い
- 専門性がない人の配置転換
- モチベーションを落とす異動
- 転勤に伴う引っ越し費用、労力
- 地域が変わると文化も変わる
です
転勤が時代遅れと感じる理由は、テクノロジーの進化や働き方の変革、家族との絆の重要性の高まりなど、様々な要因によります。
特に、リアルな場での交流だけでないコミュニケーションの進化や、家族を犠牲にする転職の問題、効率の観点からの課題などが挙げられます。
これからの時代においては、より柔軟で効率的な働き方が求められる中で、企業も転勤制度の在り方を再考する必要があるでしょう。